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こんにちは、ワイン・シャンパーニュコンサルタントの浅野ゆり(@YuriAsano_Wine)です。
ワイングラスって死ぬほどいろんな種類があって覚えるだけでも吐きそう…何かコツはないのかな?
実はこの記事、2018年に下書きしたままで埋もれていたのですが、
パリの(一応)星付きレストランで6年勤務した中で学んだり色々試行錯誤したことを踏まえて公開します!
シチュエーション別のグラス選び(グラスの足の有無)
Where?レストラン?それともおうちワイン?
レストランであれば、やはり ステム(グラスの足)が あるほうがおすすめです。理由は、食事中にうっかり手が汚れてしまうこともあると思うのですが、もしもステムが無いと油汚れなどがグラスに移り見た目にも汚らしくなってしまうためです。
フランスの歴史の中でも、美食家である王侯貴族のために豪華絢爛に進化したフランス料理に寄り添うフランスワイン。 フランスではかしこまった席では特に細部の見た目にこだわる人が多いようです。
また、ステムではなくグラスの本体(ボウルといいます)を掴んでしまうとグラス内のワインの温度が上がりやすくなってしまうので、ステムを掴むのが無難です。
(逆に、ワインの温度が低すぎて意図的に温度を上げたい時は両手でボウルを包み込むようにして暫く置いておくのが一番手っ取り早く温度が上がります)
お年を召したフランス人マダムなんかはゴツゴツの指輪を付けた貫禄のある指でグッとグラス本体を気にせず掴んでいるのですが、カジュアルに堂々とそれをやると格好よく見えますが、かしこまった場所できちんとしたい時はなるべく避けた方がいいと思います。
逆に、おうちワインをストレスフリーで愉しむであればカジュアルに、ステム(グラスの足)がないものを選ぶのが吉。
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見た目もコロンとした形のものが多くちょこんとテーブルに乗っているのも可愛らしいだけでなく、背が低いのでワイングラスを袖にひっかけてガッシャーン…というパターンも少ないかと思います。
我が家も、家ワインは気取らずもっぱらステム(足)無しのグラスです。洗うのも楽なので、家で使うものはなるべく実用的なものがいいですよね…。
こだわりのグラスメーカー、リーデルであれば気分も上がりますし、ワインもより美味しくいただけます。
ワインの特徴・産地別でのグラス選び
こだわりのワイングラスメーカー、リーデルのラインナップからご説明していきます。
このメーカーの何がすごいかといいますと、品種ごと・ワインの特性に合わせたグラスを造っていることです。
世界のトップソムリエや醸造者、ワイン評論家の方を集めてどのブドウにどのグラスの形状が合うかというのを造られたシリーズも存在します。
今回こちらの写真の左から、シャンパーニュグラス、ブルゴーニュグラス、ボルドーグラスと順番に説明させてください(^^)
●シャンパーニュは左がノーマル、右がヴィンテージシャンパーニュ(プレスティージュ)用
●ブルゴーニュは左がシャルドネ、右がピノ・ノワール(右のグラスはバルーンの下にくぼみがあるのでワインに空気を含ませアロマが立つやすくなっています)
●ボルドーワイングラスは、左がノーマル赤ワイン、右がプレスティージュの赤ワインが合います。
ボルドーの白ワインに合うグラスはこちらの画像にはありませんが、ソーヴィニヨンブラン主体が多くなりますので、少し細長く、しゅっとした形のものが合いますね。
↓こちらの白ワイン用(ブルゴーニュ白、樽のニュアンスが感じられるもの)の形状も、見ているだけで美味しいブルゴーニュ白を飲んでいるような気分になるほどうっとりします(ワイン変態?)
樽のふっくらしたニュアンスを残しながらもトロピカルなニュアンスや洋ナシなどの爽やかなアロマも綺麗に立ちそうですし、ワインラバーであれば一脚持っていて間違いありませんね。
ワインコンサルタントのゆりが愛用しているグラス(いらない情報?)
どこかの試飲会で無料でもらったグラスw
あなどってはいけません!これは万能グラスなんです!!
これはブルゴーニュの栄光の三日間と並行して開催される大試飲会でいただいたグラスですが、どこの地方の試飲会も大体同じ形状のグラスを無料でくれます。
ボウル(グラスの本体部分)も小さいのでワインを注がれすぎず、(私は酔うと舌が鈍る体質なので)更に、いつでも同じパラメーターの元でテイスティングが出来るのでワインの特徴を比べ安くて重宝するのです!!!
ただ、やはり赤ワインなどアロマを広げてあげた方が楽しめるワインは、大き目のボウルのなかで泳がせたほうが美味しくいただけるのは事実です。
ですので、他のグラスも↓にご紹介しています(^^)
超丈夫なChef et Sommelier(シェフ・エ・ソムリエ)
前面強化クリスタルなので、カジュアルなレストランの強い味方。
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ワインメーカーのかたとお話しした際に、実際にテーブルにグラスをたたきつけて見せてくれたのですが、傷一つなくびっくりしました。
食洗器にも気兼ねなくかけられるので、忙しい方にもぴったりですね。
いかがでしたでしょうか。
ワイングラスもピンからキリで、それこそ世界最高峰のワイングラスメーカーと言われるものもまだまだありますが、今回はご家庭でも使いやすいワイングラスを紹介させて頂きました(^^)
もしも皆さんの素敵なワインライフの一助となりましたら嬉しいです!!
それでは、コロナのお家時間、頑張って楽しく過ごしましょう~!🌸
🍷ありがとうございました🍷