ワインとどう違うの?シャンパーニュの造り方【超初心者向け】

ワインのあれこれ

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こんにちは、ワイン・シャンパーニュコンサルタントの浅野ゆり(@YuriAsano_Wine)です。

 

シャンパーニュについて知りたいひと
シャンパンって美味しいけど、そもそもシャンパンってどんな飲み物なの?ワインとどう違うのかな?

今日は、こんな疑問にお答えしていきます!

 

あわせて、私がシャンパーニュ地方に5年間通い続けて知った、小ネタとしてすぐに使えるシャンパーニュネタもお伝えしていきますね。
これであなたもシャンパン通💛

ポイントは、
・ワインと違うのは、つくる段階で「2度手間をかけていること」
・シャンパンの泡には、深いワケがあります
・シャンパンと言えるのは、スパークリングワインの中でも選ばれし者のみ

 

詳しく説明していきますね。

※ちなみに、シャンパーニュとはフランス語で、シャンパンは英語での名前となりますが、同じものです。ここでは両方の呼び方に慣れるために、両方とも記載していきます。

 

シャンパーニュがワインと違うのは、ズバリ「2回アルコール発酵している」!

シャンパーニュも、まずはワイン造りから始まります。

まず造り方について、簡単に説明します^^

収穫(8~9月)

高い品質を保つため手摘み収穫が義務。
(機械だと葉っぱも収穫してしまうためワインに雑味が出ます)
獲れたブドウをすぐに圧搾ブドウジュースを造ります。

 

原酒(ワイン)を造る

ブドウジュースをアルコール発酵させます。
どうするか? 酵母を添加して、ブドウジュースの糖分を食べてもらい、アルコール二酸化炭素を発生させます。

ゆり
ゆり

ブドウや蔵についている自然の酵母を利用して発酵させる造り手もいますが、なかなか品質が安定しないため、実際は購入した酵母を使う生産者が多いです。

 

そして肝心のワインとシャンパーニュの違いについては、

普通のワイン造りだとこの過程が終われば次に熟成に移りますが、シャンパーニュだと更にもう一度発酵させるのです。(=2回目の発酵にうつる)

忙しいですね・・・。

シャンパンの泡には長~~~い時間がかかっている

先ほどの製造過程から続きます。

ボトルの中で二次発酵させる

瓶の中に先ほど造った原酒ワインを入れて、糖分もう一度酵母を添加します。
瓶の中で再び酵母が糖分を食べて、アルコールと二酸化炭素を発生させます。

これが、シャンパーニュの泡の正体です。

ゆり
ゆり

この二酸化炭素がボトルの中にどんどんと溜まり、後日シャンパーニュが飲み頃になった時、グラスに注いだときに立ち上る泡になります。

 

余談ですが、専門用語ではこの過程を「瓶内二次発酵」と呼びます。

 

瓶内で熟成

役目を終えて死んだ酵母は「澱(オリ)」となり、ボトルの底にたまります。

ボトルの下の部分に澱が溜まっているのが見えますでしょうか?

この澱(オリ)とワインを長く接触させていると、酵母の自己分解がおきブリオッシュやバター、はちみつなどまったりした味わいが出て、より美味しく甘美な味わいのシャンパンとなります💛

 

ですので、出来るだけ長く澱とワインを瓶内で接触させていることが美味しいシャンパーニュになる秘訣なのです!
複雑なアロマ・味わいは、ながーーーい年月を経てつくられてゆくのです。

シャンパーニュの規定では最低熟成期間が決められており、
・複数の収穫年のブドウから出来たノン・ビンテージシャンパンは最低15ヶ月
・単一年(ミレジメ)のシャンパーニュだと最低3年です。

ただし、こだわりのある生産者は大体、ノン・ビンテージも3年、ミレジメで5年などはザラにあります。

シャンパンと言えるのは、フランスのシャンパーニュ地方で生まれた選ばれし者のみ

シャンパーニュの造り方は法律で厳しく決められています。

最重要ポイントは

フランスのシャンパーニュ地方で産まれたブドウで、かつ規定で定められた方法で造られたもののみ。

その規定とは、使えるブドウ品種(ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ他4種のみ)だったり、シャンパーニュ地方の中でも特定の畑であったり、先ほど触れた最低熟年期間もそれにあたります。

品種や詳しい作り方については、近日中に書きますので楽しみにしてくださいね!

これ以外の土地や造り方をしているワインは、いくらスパークリングであってもシャンパンにはなりえません

巷でたまにスパークリングワインをシャンパンと書いているコメントを見かけますが、「あれ?」と思ったら必要に応じて確認されることをおすすめします^^

もちろんスパークリングワインも高品質で美味しいものもありますが、シャンパンはある程度厳しい規定をクリアして造られたものばかりなので、安心のブランドともいえますね。

 

余談ですが、このシャンパン5種類セットすごいですね・・・1本あたり2,200円らしいです。
金賞シャンパンも入っているのに、下手したらフランスで買うよりも安いですね。

品種(ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ)の配合もそれぞれ違うようですし、造り手の場所もそれぞれエペルネやセザンヌなど多岐にわたっているようですので、飲み比べに最適ですね♪

 

いかがでしたか?

シャンパーニュ大好きっ子なので、少しでも記事に出来てすっきりしました♡

何か質問ありましたら、いつでもコメントくださいね!